長野県軽井沢町のスキーツアーバス事故で、国土交通省は20日、現場付近に設置されている監視カメラの事故当時の映像を公開した。事故現場の約250メートル手前のカメラには、バスが1キロ手前よりも速度を上げ、センターラインを越えて蛇行する様子が映っている。
公開した映像は2つ。それぞれ事故現場の約1キロ手前と約250メートル手前のカメラが撮影した。ともにバスが走行する様子が10秒程度映っている。
現場の約1キロ手前は峠付近の片側1車線の直線道路。暗闇の中、ヘッドライトをつけて走行するバスに異変は見られなかった。
約250メートル手前は下り坂のS字カーブで、バスを後方から捉えた。約1キロ手前よりもバスのスピードが上がっており、センターラインをまたいで蛇行しながら走行。車体後方部のブレーキランプは明るく、点灯しているように見える。
長野県警や国交省は映像を解析し、事故に至った状況を詳しく調べる。