福岡県土整備事務所の発注工事を巡る贈収賄事件で、福岡県警捜査2課は27日、同事務所の主任技師、永江貴容疑者(37)を加重収賄容疑で再逮捕した。また同県柳川市の舗装工事会社「大和道路」元役員、横尾弘容疑者(40)=柳川市三橋町百町=を贈賄容疑で新たに逮捕した。
福岡地検久留米支部は同日、別の公共工事を巡り、永江容疑者を加重収賄罪で、同県みやま市の土木会社「三開永江組」社長、永江敏彦容疑者(61)を贈賄罪でそれぞれ起訴した。
再逮捕容疑は2014年ごろ、同事務所が発注する道路の舗装工事の内訳費用が書かれた実施設計書を大和道路の当時役員だった横尾容疑者に提供。その見返りに3回にわたり飲食接待やビール券など計約5万円相当の謝礼を受け取った疑い。県警は2人の認否を明らかにしていない。
捜査2課によると、永江貴容疑者は5件の工事の実施設計書を渡し、大和道路はうち2件を受注した。