1日午前の東京外国為替市場で円相場は4日続落した。12時時点は前週末の17時時点に比べて60銭円安・ドル高の1ドル=121円22~25銭だった。日銀が前週末にマイナス金利政策の導入を決め、日米金利差が拡大するとの見方から円売り・ドル買いが出た。
円の下値余地は限られた。中国で1日発表された経済指標は1月の財新・製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月比で0.2ポイント上昇した半面、中国国家統計局がまとめた同月の製造業PMIは前月比で0.3ポイント下がった。市場では「中国経済の先行き不透明感が拭えず、投資家のリスク選好意欲を抑えて『低リスク』の円の支えになった」(FX会社)という。
9~12時の円の安値は1ドル=121円44銭近辺、高値は121円11銭近辺で、値幅は33銭程度だった。
円はユーロに対しては小幅に4日続落している。12時時点は前週末17時時点に比べて4銭円安・ユーロ高の1ユーロ=131円48~51銭だった。対ドルのユーロ安が波及し円高・ユーロ安で始まった。その後は日経平均株価の上昇などを材料にした円売りも出て、円はほぼ横ばい圏の水準まで戻った。
ユーロはドルに対して5営業日ぶりに反落した。12時時点は同0.0053ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0844~47ドルだった。持ち高整理のユーロ売りが先行した後、対ドルでの円の底堅い動きにつられてユーロ買い・ドル売りが入り、ユーロは下げ渋った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕