投光器で地表を照らし、捜索活動が続いた=19日午後7時5分、熊本県南阿蘇村、遠藤啓生撮影
熊本県を中心に相次ぐ地震は活発な活動が続いている。19日午後5時52分ごろには、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード(M)5・5の地震があり、同県八代市で震度5強、氷川町、芦北町で震度5弱を観測した。九州地方は21日に大雨が予想され、気象庁は「揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害の危険性が高まっている」と警戒を呼びかけている。
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19日の震度5強の地震を受けて記者会見した青木元・地震津波監視課長は「これまで地震活動があった所の南端」と述べ、新たな震源域の拡大については否定した。一連の地震活動は16日の本震発生後、熊本から大分にかけて広範囲で活発な状態が続いている。19日午後8時47分にも熊本県八代市などで最大震度5弱を観測する地震があった。20日午前0時現在、14日以降に震度1以上を観測した地震は652回。
気象庁によると、20日朝は冷え込む見込みで、朝の予想最低気温は熊本市9度、阿蘇市で3度。21日は前線を伴った低気圧の影響で九州北部では大雨が見込まれる。21日夕方までの24時間降水量が熊本、長崎、山口県のいずれも多い所で100~150ミリを予想。強風や落雷、突風にも注意が必要だという。
また、本震後に不具合が生じていた熊本県宇土市の震度計について、気象庁は19日午後に臨時の観測点を開設した。