現在、中国では5Gが加速的に発展し、基地局の建設ペースも予想を上回り、端末接続台数は累計で7月末に8800万台に達した。ユーザー数も年内に1億人を突破する見込みだ。
5Gの発展状況は予想以上
中国移動(チャイナモバイル)は今年の基地局建設数をこれまでの計画から5万ヶ所増やし、年内に35万ヶ所以上を建設するという。計画では、年内に全国のすべての地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の都市で5G商用化サービスを提供することになっている。また6月末現在の5G個人向け料金プランの利用者は7千万人に達しており、年内に1億人を超える見込みだ。
中国聯通(チャイナユニコム)と中国電信(チャイナテレコム)は共同で5G基地局25万ヶ所を建設する計画を立て、上半期に15万ヶ所を建設した。共同建設・共有方式によって節約できたコストは400億元(約6118億円)に達する。中国電信はすでに深セン市で他社に先駆けて5Gスタンドアローン型商用化ネットワークを構築する能力を実現している。
5G基地局建設のペースは予想を上回り、累計端末接続数も急速に増加して、6月末の6600万台を基礎として、7月末はさらに8800万台まで増えた。
これまでずっとスタジアム、駅、空港など人が集まる場所ではネットワークに大きな負荷がかかってきた。こうした場所でのネットワークのつながりにくさがみんなにとっての悩みどころだった。
5Gコンセプト基地局は、ネットワークのつながりにくさを緩和するために利用される補助的基地局だ。黒い点は基地局の送信・受信ユニットを指し、シルバーのメタルバーは基地局のケーブル装置を示す。小さなテープを必要な場所に1つ1つ張り、便利で環境にも優しい。
中国の5Gにおける3つの優位性
第1に、中国5Gには市場という優位性がある。未来には5Gによる消費のためのネットワークが産業のインターネット発展の大きな流れだ。中国のモバイル決済、ECは世界トップレベルにある。消費のためのネットワーク分野で構築されたたくさんのビジネスモデルのイノベーションは産業のインターネットでも大いに参考になる。
第2に、政策と体制・メカニズムの優位性がある。5Gネットワークはインフラであり、初期投資が大きい。プロバイダーによる投資だけでは、短期間で効果的なビジネス循環を形成することは困難だ。中国は中央政府から地方政府まで、5Gの発展に非常に注目し、これを支持している。
第3に、技術的優位性がある。中国は5Gの端末製造と5G応用の関連分野で、一定の技術的優位性を備えている。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年8月25日