おおさか維新の会の足立康史衆院議員は21日の衆院総務委員会で、民進党に対し、「アホ」「ふざけるなよ、お前ら」などと発言した。遠山清彦委員長(公明党)は発言を問題視し、職権ですぐに削除した。足立氏は今国会で2度、不適切発言を理由に民進党などから懲罰動議を出されている。
行政機関の持つ個人情報の活用法案などの審議中の発言。熊本県などでの地震をめぐる松本文明・内閣府副大臣の対応の是非をただした民進党の議員を「アホだと思いますね」、別の民進党議員についても「国会議員にもとる」と述べた。一連の発言を取り消されると「地元の票もだいぶ減っている。次(の選挙)は難しい。言いたいことだけ言っておきたい」と語った。
衆院事務局によると、委員長職権によるその場での発言取り消しは、1991年の衆院予算委における浜田幸一衆院議員(当時)の発言以来。足立氏は2月の衆院予算委員会の中央公聴会で、公述人の有識者に「売名行為」と発言。今月7日の衆院総務委でも「民進党ってアホ」と述べた。