20日、英国の郵便事業の開業500年の記念に、ロンドン郊外のウィンザーの郵便局を訪れた英国のエリザベス女王=AFP時事
英国のエリザベス女王は21日、90歳の誕生日を迎えた。1952年に25歳で即位した女王は、64年を超える在位、年齢ともに歴代国王の最長記録を更新中。卒寿を祝い、多くのメッセージが寄せられた。
女王は21日、夫のフィリップ殿下(94)とともに居城のウィンザー城下で集まった数千人の市民の祝福に笑顔で応え、「女王の散歩道」と名付けられた散歩コースの案内板を序幕した。
女王のもとでチャーチルから数えて12人目の首相となるキャメロン氏は同日、英下院で「女王は私たち国民の揺るぎないよりどころだ」と祝福した。記念切手や女王の好きなバラをあしらった5ポンド(約800円)の記念硬貨も発売された。
英メディアによると、女王は昨年、国内外で300を超える公務をこなし、孫のウィリアム王子らを上回る忙しさだ。22日には訪英するオバマ米大統領と昼食を共にする。英国王の公式誕生日は毎年6月の週末に設定され、今年は11日。その前後にも盛大な祝賀イベントが予定されている。(ロンドン=渡辺志帆)