熊本市でもボランティアセンターが開設。受け付けをする人たちの長い列が出来た=22日午前10時34分、熊本市中央区、吉本美奈子撮影
熊本県を中心に起きた一連の地震で、いまも5万人近くが避難生活を送る熊本市で22日、災害ボランティアセンターが開設され、本格的なボランティアの受け入れが始まった。
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センターは熊本市中央区の「花畑広場」に設置された。午前10時半ごろから受け付けが始まり、約800人が並んだ。この日は、ボランティア活動を知らせるチラシ配りや支援物資の仕分けをする。
福岡県大牟田市から参加した田野井希美さん(25)は同県柳川市で川下りの船頭をしている。震災のニュースを見て、熊本から来た客の顔を思い出し、胸が締め付けられる思いだった。「いても立ってもいられなくて来ました。少しでも助けになりたい」と話した。
運営する熊本市社会福祉協議会によると、ボランティアで路面電車やバスなどの公共交通機関を使う場合は無料になる。名前を書いた黄色のテープを腕に貼り、通行証代わりにする。
市社協の中川奈穂子事務局長(51)は「熊本のためにこんなにもたくさんの人が来てくれた。この光景も地元の方に喜んでもらえるのではないか」と話した。活動の問い合わせは同センター(090・6653・1552)へ。(緒方雄大)