トランプ氏は演説で「殺戮(さつりく)」という言葉を用いて、米国内が悲惨な状況に陥っていると主張した。選挙期間中に支持を獲得してきた発言と重なるが、米メディアからは「誇張」や「誤認」の指摘も出ている。
特集:ドナルド・トランプ米大統領
トランプ米大統領就任式ドキュメント
ニューヨーク・タイムズは複数の記者が演説内容を分析。「殺戮」という表現については犯罪率が長期低下の傾向にあり、「米国はこの何世代かで最も安全」と指摘。「何十年もの間、私たちは米国の産業を犠牲にして外国の産業を豊かにしてきました」のくだりは「米大企業は、グローバリゼーションから多大な利益を得てきた。苦しんできたのは労働者だ」と述べた。
一方、「ワシントンは栄えましたが、国民はその富を共有しませんでした」という部分は、米国の多くが経済的に停滞するなか、首都周辺は最も繁栄している場所の一つであり、「文字通り正しい」とした。
ワシントン・ポストは「一般的…