イングランド1部のレスター戦に勝ち、選手と喜ぶチェルシーのコンテ監督(右端)=AFP時事
イングランド・1部リーグで、昨季10位だったチェルシーが、今季は首位に立っている。チームを立て直したのは名選手にして名監督の47歳、今季就任したイタリア出身のコンテ監督だ。
圧巻の戦いを見せている。昨年10月の第7節ハル戦から連勝が始まり、今月4日のトットナム戦で0―2で敗れるまで13連勝。ロイター通信によると、トットナムに敗れてもコンテ監督は「我々は自分たちの仕事を続けていくだけだ」と意に介さなかった。
チェルシーは2003年にロシアの富豪、アブラモビッチ氏がオーナーになってから、常に1部リーグの上位につけ、欧州チャンピオンズリーグ(CL)の出場権を得ていた。04~07年に黄金時代を築いたモウリーニョ監督が13年夏に復帰した後、15~16年シーズンに成績が急降下。その後、英国人のホランド、オランダ人のヒディンクが暫定監督として再建にあたったが失敗し、今季の欧州CL出場も逃した。
現役時代にイタリア代表やイタリア1部リーグのユベントスで活躍したコンテ監督は、イングランドでは初采配だが、低迷していたユベントスを監督就任1季目の11~12年に無敗優勝に導くなど、イタリア1部リーグ3連覇。その後16年欧州選手権でイタリア代表を指揮し、8強入りした。