地震の被害状況(九州全県)
熊本県などでの一連の地震で熊本県内の避難所に身を寄せる住民の数が、最多の18万人余を数えた本震翌日に比べて1割強になったことが、県の調べでわかった。それでもなお2万557人(2日現在)が避難所にいる。熊本市は6日に「復興部」を立ち上げ、生活再建への取り組みを強化する。
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熊本地震 災害時の生活情報
県によると、本震翌日の4月17日朝には、855カ所に18万3882人が避難。だが5月2日現在では、396カ所で2万人余りになった。多くの学校も避難所になっており、地震で被害を受けた小中学校を含め、最大424の公立校、幼稚園が休校した。
こうした状況を打開するため、188カ所に5960人(1日現在)が避難する熊本市は2日、市職員が避難所を回り、避難者を対象に、どのような生活再建を望むかを聞き取る意向調査を始めた。市によると、住環境を整えた18カ所の「拠点避難所」を8日に設けることを目標に、避難所を段階的に整理・統合する。
県のまとめでは、2日午前9時現在の死者数は49人で、他に関連死の疑いがあるのは17人。エコノミークラス症候群で入院が必要と判断された患者は1日に1人加わり46人となった。2日午前10時までに発生した震度1以上の地震は1146回に達した。