沖縄県の翁長雄志知事は9日午前、訪米のため那覇空港を出発した。沖縄で10月に開かれる沖縄系移民らの祭典「世界のウチナーンチュ大会」のPRが目的だが、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画反対を訴えるため、米政府関係者との面談も計画している。
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那覇空港で9日あった出発式で翁長知事は、米ワシントンで上下両院議員などとの面会を調整中であることを明かし、普天間飛行場の移設問題についても、「(移設反対の民意を)しっかり伝えたい」と語った。同日午前の便で東京に移動し、午後に菅義偉官房長官と面会。その後、成田空港から米国へ向け出発する。
翁長知事は昨年5~6月にもワシントンを訪れて米上院議員らと面会したが、今回はハワイやロサンゼルスなどの県人会訪問が主で、ワシントンには5月中旬に数日間滞在する予定。