展望エリアのイメージ=JR東日本提供
JR東日本は10日、来年5月1日から運行を始める豪華寝台列車「トランスイート四季島」について、運行ルートや料金体系などの詳細を発表した。3泊4日コースの料金は最高で1人95万円(2人1室)。列車を使った同社の旅行商品としては過去最高額となった。主に中高年層の利用を想定している。
“テツ”の広場
四季島は10両編成で、4両分はラウンジ、ダイニング、展望エリアになっている。残り6両に客室17室を備え、定員は34人。
発着はすべて上野駅。3泊4日のコースは、日光(栃木)や函館(北海道)などで途中下車して観光しながら、日本海側を通って上野に戻る。客室は2人で1室利用の場合、15室あるスイートが1人75万~77万円、デラックススイートが90万円、2階部分に座敷を備える最高級の四季島スイートが95万円。プランによって割引もある。豪華寝台列車のブームをつくったJR九州の「ななつ星in九州」の3泊4日の最高額(85万円)よりも高い。
1泊2日のコースは山梨や会津若松(福島)などを回る。料金は32万~45万円。どのコースもクルーが車内や観光地を案内する。
来年5、6月の分については販売を始めた。3泊4日のコースは毎週月曜出発、1泊2日は土曜出発。いずれも5月第2、4週は運行しない。5、6月分の申し込み締め切りは来月30日で、応募多数の場合は抽選。詳細はホームページ(
http://www.jreast.co.jp/shiki-shima
)か、ツアーデスク(0570・00・7216)。
JR東日本の冨田哲郎社長は10日の定例会見で、「四季島を通じて、地域の観光素材を掘りおこして磨き、情報発信し、新しい旅の需要をつくりだす。それが地域活性化につながる。その一翼を担いたい」と話した。(石山英明)