東浜駅を出発した瑞風=岩美町陸上、4月撮影
JR西日本が豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」の運行を始めて17日で半年になる。定員を大幅に超える申し込み状況が続くが、中でも一番人気なのが山陰コース。支持される理由はどこにあるのか。
瑞風は山陰(下り・上り)、山陽(下り・上り)を巡る1泊2日の4コースと山陽・山陰を周遊する2泊3日のコースの計5コースがある。山陰コースの下りは城崎温泉駅(兵庫県豊岡市)、東萩駅(山口県萩市)、萩駅(同)に、上りは出雲市駅(島根県出雲市)と鳥取駅(鳥取市)に立ち寄る。6月17日に運行を開始した。
JR西日本は今月4日、2018年3~6月に出発する第4期の申し込み状況を発表した。それによると、山陰コースが18倍と最も倍率が高く、山陽・山陰コース(10倍)と山陽コース(8倍)に大きく差をつけた。応募総数は2882件で、平均倍率は12倍。利用客に申し込む際の参考にしてもらおうと、今回初めてコース別の申し込み状況を公表したという。
JR西日本米子支社は、山陰コースの人気の要因として、旅行好きの人たちの中でもまだ山陰を訪れたことがない人が多いことや地元の温かい歓迎ぶりが好評であることなどを挙げる。鳥取駅では出発の際、鳥取市内の保育園児らがホームで手旗を振って乗客を見送るおもてなしをしている。
同支社の梅谷泰郎支社長は「山陰エリアの方々には瑞風が止まる時におもてなしをものすごくしていただいている。お客様からも地元の方に歓迎してもらえるのが非常にうれしいという声を聞く。山陰コースが人気なのは鳥取、島根の方に応援していただいているおかげだ」と指摘。瑞風の今後については「最初だけと言われないように我々としても精いっぱい瑞風のサービスをブラッシュアップしていきたい」と話した。(横山翼)