米ホワイトハウスのローズ大統領副補佐官は10日朝、オバマ大統領の広島訪問について、ケリー国務長官やケネディ駐日米大使が訪問を重ねてきたことから、「大統領がこの都市を訪れる適切な時期だと思う」との考えを明らかにした。
「特別な責任がある」 米大統領副補佐官のブログ要旨
オバマ氏、27日に広島訪問 現職の米大統領で初
ローズ氏がインターネット上のブログで明らかにした内容によると、オバマ氏は27日に原爆死没者名簿が納められている広島の平和記念公園を訪れる。ブログには、ケリー国務長官とケネディ駐日米大使が4月に原爆ドームを視察した写真も大きく掲載され、「大統領は、とてつもない破壊的な戦争による人類の犠牲にスポットライトを当てる」との見出しも掲げた。
また、オバマ氏が広島訪問を通じて「核なき世界」に向け取り組むことを再確認するとして、「大統領がこれまでも語ってきたように、米国には核兵器を使用した唯一の国として、そうした目標追求を主導し続ける特別な責任がある」と強調した。
その一方で、第2次大戦で原爆を使用したことについての再評価はしないとも明示。「米国は、我々の国や世界にとって最大の危機だった第2次大戦で犠牲になった軍人や文民らを永遠に誇りに思う」とも強調した。(ワシントン=奥寺淳)