■民進党・小熊慎司衆院議員
特集:オバマ米大統領、広島へ
特集:核といのちを考える
残念ながら「あの原爆を落としたから戦争が終了した」「これ以上日本が戦う気がなくなったからあれは必要だ」と解釈している米国民が多いという米国内での世論データもある。決してそういうことではないと私は思う。事実として原爆が落とされようと、落とされまいと、それぞれが終戦に向けて努力をしていた。(オバマ米大統領の広島訪問を)そうした間違った歴史観を正していくきっかけにしていただきたい。歴史認識を正すのは大変時間がかかるし、一朝一夕にもいかない。私の地元(福島県の)会津も、(自民党の岸信夫衆院外務)委員長の地元の長州もいまだに和解をしていない。しかし(山口県)萩市長が会津にお越しになった時に白虎隊の墓にお参りをする。そういうことを重ねていただくことで歴史的な友好がはかられる。戊辰戦争の歴史はまだ148年。戦後71年だから、まだまだ、まさに努力のスタートだ。オバマ大統領の広島訪問が実現したのは、いいきっかけになると思う。(衆院外務委員会の質問で)