秋から冬にかけては感染症が増えるが、今年は新型コロナウイルス感染症がそれに加わるという大きなリスクがある。中国は、国慶節(建国記念日)と中秋節(旧暦8月15日)が重なった10月1日に合わせた8連休を間もなく迎えるが、復旦大学附属華山病院・感染科の張文宏主任は、「引き続きマスクを着用し、手洗いを励行し、ソーシャルディスタンスを保つなどの衛生的な習慣を個人レベルで保つように」と呼びかけている。新民晩報が報じた。
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発熱した場合はまず海外渡航歴などの確認を
では、発熱した場合はそうすればいいのだろう?張主任は、「発熱した場合は、まず、旅行、特に海外への渡航歴が最近あるかを振り返る必要がある。もし、ないのであれば、初期段階では市中感染と判断できる。市中感染にも、重症と軽症があり、症状が軽いのであれば、まず経過を観察し、水分をよく取り、よく休み、風邪薬や熱さましを飲むといい。病情が悪化し、軽度の呼吸困難や極度の倦怠感などの症状がある場合は、呼吸器感染症だけでなく、肺炎を併発している可能性がある。3日以上熱が下がらず、症状がどんどん悪化していると感じるのであれば、すぐに病院へ行く必要がある」と説明する。
そして、「最近、他の地域に旅行したり、または人混みに行ったことがある場合は、人混みを通して感染した可能性がある。そのような場合は、病院に行って検査することを強く勧める。症状を見て、自分でインフルエンザか、新型コロナウイルスかを、絶対に判断しないでほしい」と注意を呼びかけている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月28日