日中韓を取り巻く課題について意見を交わしたパネリストたち。左からジェラルド・カーティス米コロンビア大名誉教授、朱建栄・東洋学園大教授、朴喆熙・ソウル大日本研究所長、作家の石川好氏=12日、東京都港区、乗京真知撮影
日中韓を取り巻く政治や文化の最新事情をテーマに、東アジアの将来を見つめる連続セミナー「だから“日中韓” 絆の再発見」(日本国際交流センター主催、朝日新聞社・東亜日報社後援)が12日、東京都港区の国際文化会館であった。8回目の今回、討論の進行役を務めるはずだった若宮啓文・元朝日新聞主筆が先月、北京で急逝。参加者約100人が冒頭で黙禱(もくとう)した。
討論者で米コロンビア大名誉教授のジェラルド・カーティス氏は、「若宮さんは日本の保守政治家の複雑なアジア観を見事に読み解いた人物だった。理想を信じつつ現実主義を貫く、バランス感覚のある人だった」と悼んだ。
今回の議題は「アメリカと語る日中韓」だった。カーティス氏のほか、日中韓の専門家が意見を交わした。