「HAKUTO」メディアパートナーとなり、握手を交わす渡辺雅隆・朝日新聞社長(左)と袴田武史・HAKUTO代表=17日、朝日新聞東京本社、安冨良弘撮影
朝日新聞社は20日、世界初の月面探査レースに日本から唯一参加するチームHAKUTO(ハクト、袴田武史代表)とメディアパートナー契約を結びました。レースは米国のXプライズ財団が主催し、今年中に探査車「SORATO(ソラト)」を打ち上げ、月面で500メートル移動させて画像を最も早く地球に送ったチームが優勝です。本社は紙面やデジタル、催事などを通してハクトや民間宇宙開発の動きを幅広く取り上げます。
特集:チーム「HAKUTO」
クラウドファンディングサイト「A―port」
ハクトはispace(アイスペース)社、東北大学の吉田和哉教授(宇宙探査工学)を中心に、KDDIなどの企業が技術を支援。本社もクラウドファンディング「A―port」で活動資金の寄付を呼びかけています。
メディアパートナー契約の締結を控えた17日、袴田代表らが本社の渡辺雅隆社長を訪問し、懇談しました。
袴田代表は、1957年開設の昭和基地で始まった日本の南極観測を本社が支援したことに触れ、「南極大陸へ探検に行くという大きなチャレンジを後押ししたことを知り、ぜひ協力をいただければと考えていました」と話しました。渡辺社長は「新聞社も、夢があって元気が出ることをやる人たちと一緒に走りたい。その仲間に加えていただきたい」と話しました。