都庁に入る東京都の舛添要一知事=13日午前10時59分、恵原弘太郎撮影
東京都の舛添要一知事の政治資金の公私混同問題などをめぐり、都議会総務委員会は13日午後、集中審議を開く。舛添氏が、家族で泊まった千葉県木更津市のスパホテル代を政治資金で支出した問題など、解明されていない疑惑や自身の認識についてどこまで説明するかが注目される。舛添氏は同日午前、報道陣から集中審議について問われ、「しっかり対応します」と話した。
特集:舛添氏政治資金問題
集中審議の質疑は午後2時半からおおむね4時間の予定。6会派が政治資金の私的流用疑惑や高額な海外出張費、公用車の使い方について、事前に質問内容を通告せずに一問一答形式で問いただす。
質疑が集中するとみられるのは、2013年、14年の正月三が日に舛添氏が家族同伴で宿泊した千葉県のスパホテルの問題だ。弁護士による調査報告書では、客室を訪問した「出版会社社長(元新聞記者)」に、舛添氏が選挙について相談したとされた。だが弁護士は本人に直接確認しておらず、舛添氏も都議会や記者会見で氏名を明かしていないため、存在を含めて不透明なままだ。
集中審議は20日にも開かれる予定で、都議会が説明が不十分と判断すれば21日以降も開催する。
集中審議をめぐっては、都議会は13年12月、猪瀬直樹前知事に選挙資金疑惑が浮上した際も総務委員会に呼んで追及した。審議で猪瀬氏の説明が二転三転したことから、強い権限がある「百条委員会」の設置を決めた矢先、猪瀬氏が辞表を提出した。
■都議会総務委員会の集中審議における6会派の質疑時間
自民 62分
公明 48分
共産 39分
民進(旧民主) 39分
民進(旧維新) 26分
かがやけ 26分