兵庫県議会は4日、2015年6月~今年3月に県議に支給された政務活動費の収支報告書を公開した。総支給額約3億7400万円のうち、約31%にあたる約1億1400万円が返還された。また領収書を県議会のホームページで初めて公開した。ネット公開は高知と大阪に次ぎ、都道府県議会で3例目。
県議会事務局によると、昨年4月の県議選で当選した87人中、辞職者1人を除く86人に対し、今の任期が始まった昨年6月から1人あたり435万円が支給された。阪神・淡路大震災による特例措置の影響で、県議の選挙と任期開始に約2カ月のずれが生じている。
過去の返還率は、制度開始の01年度(12年度まで政務調査費)以降、野々村竜太郎元県議(49)=詐欺罪などで公判中。6日に判決=の不適切支出が発覚した14年度の約23%(返還額約1億1500万円)が最高だった。期間は異なるが、今回はこれを上回った。
いったん使った政活費を、その…