■萩生田光一・官房副長官
特集:2016参院選
憲法改正を掲げる政党で(国会での発議が可能な)3分の2を有するという報道については、違和感がある。自民党は憲法改正を党是として立党以来掲げているが、たとえば連立を組む公明党は、違う切り口で憲法のあり方について党内議論が進んでいると承知している。ただちに足し算をして3分の2という報道には、やや違和感を感じている。
発議の環境が整うか整わないかは、単なる所属政党の数だけではなく、どういうテーマからどういう形で議論を深めていくかという、まさに国会における憲法審査会にその権限があると思っている。数の話ではなく優先順位だとか、あるいは加筆が必要なテーマだとか、そういったことを含めて、これから召集される国会の中で、各党の憲法調査会の皆さんが真剣な議論をして頂きたいと思う。(記者会見で)