衆院選東京24区には、加計学園問題で関与が指摘された安倍首相側近の自民幹事長代行、萩生田光一氏(54)が5選を目指して立候補。希望の吉羽美華(37)、民進から立憲民主に移った高橋斉久(44)、共産の飯田美弥子(57)の新顔3氏が萩生田氏に挑む。
特集:2017衆院選
萩生田氏は昼前、東京都八王子市のJR八王子駅前で支持者が集まって出陣式をした。吉羽氏が元大阪府寝屋川市議で、公示約1週間前に選挙区が決まったことを念頭に「私は地元の代表」と強調。加計学園問題などで批判を受けたことは「間違ったことは一つもしていない」と訴えた。
吉羽氏は午前9時半すぎ、同駅前で「安倍政権のお友達、忖度(そんたく)、しがらみ政治を終わらせよう。八王子はその象徴的な場所」と第一声を上げた。細身のパンツスーツ姿でマイクを握る同氏の向かいには、テレビカメラが並んだ。
大阪府出身で、20代で初めて立候補した寝屋川市議選に連続2回当選。小池百合子都知事に憧れ、新党の門をたたいた。焦点に定めるのは7月の都議選で小池氏とやりあった自民都連の総務会長でもある萩生田氏だ。
両党の争いは初日から熱が入る。自民は小泉進次郎氏が、希望は小池代表自らが、それぞれ午後に応援で八王子に入る予定だ。
高橋、飯田両氏も「お友達優遇」などと萩生田氏や政権への批判を展開した。