比例区で、民進党は旧民主党発足以来最低だった13年の7議席を上回る11議席を得た。公明党は7議席、共産党は5議席で改選数を上回った。13年は10議席だった「第三極」は、おおさか維新の会の4議席にとどまった。改選数2の社民党は1減、生活の党と山本太郎となかまたちは議席を確保した。
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特集:2016参院選
朝日・東大谷口研究室共同調査
政党名でも候補者名でも投票できる比例区。比例票全体に占める個人票の割合は、現行制度が導入された01年の36%をピークに下がり続けたが、13年はやや増え、今回はまた減った。
自民の1位は、全国郵便局長会相談役の徳茂雅之氏で約52万票。建設などの業界や遺族会といった「常連」も当選し、「合区」で地元の候補者がいなくなった高知の元自民県議が4位当選した。一方、全国農政連の藤木真也氏は約24万票で、前回当選者より10万票以上減った。政権による農協改革や環太平洋経済連携協定(TPP)合意が影響したとみられる。
民進は、支持母体である連合の…