合区となった二つの選挙区は、いずれも改選数1で自民現職が新顔の野党統一候補を破った。ともに自民が衆参7議席を独占した。
特集:2016参院選
候補者のスタンスは?朝日・東大谷口研究室調査
特集:18歳選挙権
鳥取・島根選挙区は、自民現職の青木一彦氏(55)が再選を果たした。島根出身の青木氏は「鳥取の方に温かく迎えていただき、島根の方に支えていただいた」と語った。選挙戦では、官房長官などを歴任し、「参院のドン」と言われた父幹雄氏から引き継いだ地盤をフル活用した。
野党統一候補で無所属新顔の福島浩彦氏(59)は鳥取出身。民進、共産、社民、生活の推薦を得て、安倍政権批判を展開。敗因について「与党と野党の組織力を含めた差だ。(野党)共闘の枠組みを作ったがひっくり返す力はなかった」と述べた。団地などでこまめに街頭演説を重ねたが、島根を中心に知名度不足を克服できなかった。
徳島・高知選挙区では徳島出身で自民現職の中西祐介氏(36)が、野党統一候補で無所属新顔の大西聡氏(53)らを破って再選を決めた。大西氏は民進、共産、社民の推薦を得たが、及ばなかった。高知、徳島両県とも投票率は過去最低だった。