2016年4~6月期の決算を発表する日産自動車の田川丈二常務執行役員=横浜市内
三菱自動車は27日、2016年4~6月期決算を発表した。燃費不正問題による軽自動車の販売停止や円高の影響を受けて売上高や利益が減少。不正にからむ特別損失で純損益が赤字となった。三菱自を10月にも傘下におさめる日産自動車も減収減益となった。
三菱自動車の燃費偽装問題
三菱自の売上高は前年同期比14・3%減の4287億円。営業利益は、タカタ製エアバッグ関連のリコール費用などが膨らみ75・2%減の46億円になった。顧客への賠償金など不正関連の特別損失1258億円を計上し、純損益は1297億円の赤字に落ち込んだ。
一方、日産の売上高は8・4%減の2兆6544億円。北米を中心に海外での売れ行きは好調だったが、円高の影響で目減りし、国内の減少を補えなかった。営業利益は9・2%減の1758億円。急激な為替変動が、営業利益を912億円押し下げる要因になったという。純利益は10・7%減の1363億円。
三菱自は、軽4車種(日産向け…