今年の春節(旧正月、今年は2月12日)に合わせて公開される映画の前売りチケットが販売されると、2日目の1月30日にはその販売額が1億元(1元は約16.2円)を超えた。昨年の春節映画は新型コロナウイルスの影響で公開が中止・延期されたものの、今年は再びその驚異的な勢いを見せつけている。中国新聞網が報じた。
1月29日午前8時、今年の春節映画の前売りチケットの発売が始まった。映画産業に関する統計を発表している「灯塔専業版」のリアルタイムデータによると、2月2日午前8時に、その販売額が2億1500万元を超えた。
公開されている資料によると、今年は春節に合わせて7作品が公開される。内訳は「唐人街探案3(僕はチャイナタウンの名探偵3)」、「你好、李煥英(Hi、 Mom)」、「侍神令(The Yinyang Master)」、「刺殺小説家(Assassin in Red)」、「人潮洶涌」、「新神榜:哪吒重生(ナタ 転生)」、「熊出没:狂野大陸(Boonie Bears: The Wild Life))」。
うち、「僕はチャイナタウンの名探偵3」は昨年の春節に公開される予定で、大きな注目を集めていた作品だ。同じく昨年の春節映画として公開される予定で、ライバルだった「レジェンド・オブ・ゴッド~封神伝説~(原題:姜子牙)」や「奪冠(LEAP)」などは、映画館の営業が再開すると、次々公開されていたが、「僕はチャイナタウンの名探偵3」の公開は、再び「ゴールデンタイム」となる春節の時期が選ばれた。
「僕はチャイナタウンの名探偵」シリーズの第1弾と第2弾の人気と口コミ評価はこの1年の間にさらに高まり、前売りチケットの販売状況を見ると、シリーズ第3弾は1億5000万元突破の勢いを引っ張る先頭集団の中でも、トップを走る存在となっている。
2位に付けているコメディ映画「你好、李煥英」は、「この人が出ればヒットする」と言われるコメディアンの沈騰(シェン・タン)や賈玲(ジャー・リン)が主演を務めている。家族みんなで楽しむことのできるコメディというジャンルも、春節映画の中では最も春節のお祝いムードにぴったりの作品だろう。
その下に続くのは、雷佳音(レイ・ジャーイン)や楊幂(ヤン・ミー)が主演の「刺殺小説家」、陳坤(チェン・クン)と周迅(ジョウ・シュン)が主演し、人気ゲーム「陰陽師」を映画化した「侍神令」など、特殊効果が目玉のファンタジー作品だ。
多くの業界関係者は、映画業界は安定した状況となっており、期待度や作品のクオリティなどからして、今年の春節映画の興行収入は一昨年を超える可能性が高いと予想している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年2月3日