韓国与党・セヌリ党の羅卿瑗(ナギョンウォン)議員ら国会議員10人が15日、日韓が領有権を主張する竹島(韓国名・独島(トクト))を訪れた。幹事役の同党、成一鍾(ソンイルジョン)議員の関係者が明らかにした。国会外交統一委員長だった羅議員が訪問団長を務め、両議員を含むセヌリ党の7人、野党の共に民主党2人、国民の党1人が参加した。
議員10人は同日午前、現地の韓国警備隊を激励したほか、同地を訪れた市民団体などと交流した。セヌリ党関係者は「訪問は、国会や党の行事とは関係ない」と指摘。日韓関係改善を模索する朴槿恵(パククネ)大統領の求心力が低下している現実を浮き彫りにした。
一方、ソウルの日本大使館そばでは、日韓合意に基づいて旧日本軍の元慰安婦を支援する財団事業に反対する集会や、日本統治時代の被害に対する賠償金の支払いを日本に求める集会が相次ぎ開かれた。(ソウル=牧野愛博)