街頭政治の動き SEALDsの誕生から解散まで 昨年5月以来、安全保障関連法への反対や立憲主義の擁護などを訴えてきた学生団体「SEALDs(シールズ)」が解散した。国会前の抗議デモを他の市民団体らとともに主導し、国政の表舞台では野党共闘にも関わって若者の感覚を生かした選挙戦を繰り広げた。彼らが残した「街頭政治」のゆくえと課題を追う。 中心メンバーの奥田愛基(あき)さん(24)は16日、東京都内で開いた最後の記者会見でこう訴えた。「これまでの政治や社会運動は、伝える能力がものすごく取り残されていた。受け取る側を考えながら伝える想像力が今の政治には欠けている」 シールズは昨年の憲法記念日に結成された。特定秘密保護法に反対する学生団体「SASPL(サスプル)」のメンバーが中心となり、安保関連法や憲法改正に反対する運動へと発展させた。正式名称は「自由と民主主義のための学生緊急行動」(Students Emergency Action for Liberal Democracy-s)とした。 「民主主義って何だ」 軽快なラップ音楽に合わせたかけ声や、デザインにこだわった広報物で若者を引きつけ、各地で街頭デモのうねりを生み出した。昨年9月の安保関連法の成立後は今夏の参院選に向けて野党共闘を呼びかけ、野党統一候補の陣営に飛び込んで支援した。 シールズが選挙戦で目指したの… |
SEALDs解散、選挙を変えたか 続く市民運動に期待
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