千葉大学医学部5年の男子学生3人が酒に酔った女性に性的暴行を加えたとされる事件で、準強姦(ごうかん)罪に問われた増田峰登被告(23)の公判が17日、千葉地裁で結審した。検察側は「被害者の人格を無視し、自らの欲望を満たそうとした極めて卑劣な犯行」として懲役4年を求刑した。
弁護側は「突発的な犯行で、被告自身も飲酒して冷静な判断ができなかった」と述べ、執行猶予付きの判決を求めた。判決は30日に言い渡される。
増田被告は昨年9月21日未明、千葉市内の自宅で酒に酔って抵抗できない状態の20代女性に性的暴行を加えたとして起訴され、公判で起訴内容を認めていた。
事件では、吉元将也(23)、山田兼輔(23)の両被告が同じ女性に千葉市内の飲食店で性的暴行を加えたとして集団強姦罪で公判中。学生を指導する立場だった医師の藤坂悠司被告(30)も店内で女性の体を触ったとして準強制わいせつ罪で公判が続いている。(野村陽彦)