女子団体の表彰式で笑顔を見せる(左から)福原愛、石川佳純、伊藤美誠=16日、リオ中央体育館、竹花徹朗撮影
面倒見の良い長女に、しっかりものの次女。そこに、無邪気な三女が加わった。本当の姉妹のような3人が16日、卓球女子団体で銅メダルをつかんだ。
「パワーではなく速さ」 覚醒した石川、銅メダルへ導く
15歳伊藤、銅メダル決めた 福原と石川が鼓舞 卓球
卓球女子団体、銅メダル 3位決定戦でシンガポール破る
【タイムライン】第12日のまとめ
勝利の瞬間。コートにいた伊藤美誠(みま、15)は、笑顔で両手を突き上げた。ベンチで見守った福原愛(27)の目に、涙があふれ出た。「負けても勝っても、主将の私が動じたらダメ。絶対泣かないと思っていたけど、最後に、出ちゃって……」。石川佳純(23)から笑顔で抱きしめられた。
福原と石川は4年前、ロンドン五輪の団体戦でも一緒に銀メダルを獲得した。その時は、まとめ役の平野早矢香(さやか、31)がいた。平野が引退し、新たに加わったのが、伊藤だ。
昨年9月のアジア選手権から、福原が代表の主将になった。「自分はナンバー2タイプ。昔から副班長が合っていた」。気を使いすぎて、胃腸炎になった。