台風7号は17日午前、関東に接近した後、東北地方の太平洋沿岸を北上した。気象庁によると、17日夕から夜にかけて北海道に接近し、上陸する恐れもあり、同庁は低い土地の浸水や河川の増水に警戒を呼びかけている。
気象庁によると、台風7号は17日午前10時現在、宮城県石巻市の南東約60キロを時速35キロで進んでいる。中心の気圧は980ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は25メートル、最大瞬間風速は35メートル。17日夜には北海道北見市の北西約30キロに達する見通し。東北や北海道では雷を伴い1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る恐れがあり、18日朝までの24時間雨量は北海道で250ミリ、東北で200ミリと予想される。
台風7号が接近した影響で、岩手県大槌町は午前10時半に蕨打直(わらびうちな)地区と臼沢地区の計559世帯、1290人に避難指示を出した。
また、17日早朝から鉄道や空の便でダイヤが乱れた。
山形新幹線は、福島―新庄間で始発から午後1時ごろまで運転を見合わせ、午前11時半現在、上下線計19本の運休が決まった。東北地方や関東地方では、このほかのJR各線でも運転見合わせが相次いだ。
日本航空は午前11時現在、北海道と東北地方の各空港を発着する国内線22便の欠航を決め、約1600人に影響が出たと発表した。