空港入り口で営業する臨時食堂「がんばる軒くまもと」=30日、熊本県益城町、金子淳撮影
熊本地震で被災した熊本空港(熊本県益城町)の軒下で、郷土料理を提供してきた仮設の臨時食堂が31日、閉店した。空港ビルの損傷で休業した飲食店の代わりを務めたが、複数の店の再開に伴い役目を終えた。全国から1万8千人以上が訪れ、店頭のボードには「また来ます」などと応援の言葉がつづられた。
臨時食堂「がんばる軒くまもと」は6月1日、空港ビル正面玄関脇の屋外通路に、ビル内で飲食店3軒を営業していた九州産交リテール(熊本市)がオープン。40席で熊本のあか牛を使う丼やカレー、天草のあおさうどん、地元の日本酒などの提供を始めた。
空港には、ボランティアや復興の仕事に来た人、被災した家族を心配して帰省した人、やむを得ず熊本を離れる人らが行き交う。同社は「忙しくて熊本の名物を食べる時間がない人もいる。思い出に残る食事の機会を持ってほしい」と郷土食の提供にこだわった。
8月10日にビルで同社が営む…