21時間以上に及ぶ調査を終え、ソウル中央地方検察庁を出る朴槿恵前大統領(22日午前6時55分、東亜日報提供)
韓国大統領を罷免(ひめん)された朴槿恵(パククネ)氏が22日早朝、ソウル中央地方検察庁での聴取を終えてソウル市江南区(カンナムグ)の自宅に戻った。サムスン電子側から約束分を含め総額433億ウォン(約44億円)の賄賂を受け取った収賄など、13の容疑について検察側の聴取を受けた。検察当局が今週中にも逮捕状を請求する可能性がある。
朴氏は22日午前7時前、21時間余りぶりにソウル中央地検を出た。記者団の質問には答えず、与党・自由韓国党の側近議員らとあいさつして帰宅した。朴氏側弁護人は「悪意のある誤報などが退き、真実が姿を現し始めた」などとコメントした。朴氏は13の容疑について全て否認した模様だ。
検察当局は、聴取をもとに朴氏の逮捕状を請求するかどうか検討する。韓国国内では、朴氏の起訴は避けられないとの見方が強まっている。大統領経験者の逮捕は社会・政治的に影響が大きいため、実際に逮捕するか、在宅起訴にとどめるかが今後の焦点になる。
最大野党・共に民主党は22日…