秋田県大潟村の3月議会で、38億6700万円の新年度一般会計予算案など30議案が可決された。予算案には、村で初めてとなるコンビニエンスストアを誘致するための関連予算322万円も含まれており、公募に応じる業者が現れれば、来春までにコンビニができる見通しになった。
村の計画では、道の駅おおがたに隣接する村有地約500平方メートルを整備し、コンビニを経営する村内の法人に年間30万円で貸し出す。4月~6月末に法人を公募し、法人側は契約するコンビニチェーンや、今後5年間の収支見通しなどの事業計画を提出する。これを踏まえて、村は7月に選定委員会を開き、土地を貸す法人を決定するという。
同村では10年前にも、コンビニ建設計画が浮上した。JA大潟村がコンビニ建設に動いたが、「コンビニ経営で利益が出せるのか」など組合員の反対があり、断念した経緯がある。
しかし2015年夏、村が今後の村づくりの計画を策定するために村民アンケートをとったところ、「夜間、お金を引き出すために村外まででかけないといけない」などと、コンビニを求める自由記述が多くあり、誘致に向けた検討を進めていた。村は「遅くとも来年3月までにはコンビニを開業してもらいたい」としている。(曽田幹東)