豊洲市場の主な3つの土壌汚染対策
東京都の築地市場(中央区)が移転する予定の豊洲市場(江東区)は、安全なのか。地下の空間にたまった「地下水」は、有害物質の濃度では「水道水レベル」であることが都の検査で分かった。ただ、土壌汚染対策の柱の一つだった「盛り土」がされていないことから、都の専門家会議は改めて安全性を検証する。
特集:築地市場の豊洲移転問題
「地下ピット(空間)の水は地下水」。24日、豊洲市場の主な4施設の地下を視察した都の「専門家会議」の平田健正座長は、たまった水をそう断定した。
平田氏は、施設近くの井戸水とイオン濃度が酷似していた点などを理由に挙げた。敷地内の未舗装部分などから雨水が地下に入って地下水位を押し上げ、コンクリートのない砂利部分から施設地下の空間にたまった――とみる。
都は当初、「雨水の可能性が高いと推測している」としていた。担当者は「施設地下の壁が防水加工されていないことや、雨が続いていたことから、そう考えてしまった」と釈明する。
都の説明は誤っている可能性が…