ドゥテルテ大統領
アジアの「個性派」リーダーがこの秋、相次いで来日する。過激な発言や政策で知られるフィリピンのドゥテルテ大統領に加え、ミャンマー民主化の象徴・アウンサンスーチー国家顧問兼外相、経済政策「モディノミクス」を進めるインドのモディ首相も。安倍晋三首相にとって、実のある外交成果を目指す秋になりそうだ。
外務省は10月下旬にドゥテルテ氏、11月上旬にスーチー氏、同中旬にモディ氏が来日する方向で最終調整している。ドゥテルテ氏は6月の大統領就任後初、スーチー氏も3月に自身が率いる新政権発足後、初めての来日となる。
安倍首相はドゥテルテ氏との会談で、南シナ海問題をめぐる中国への対応や、経済協力で関係強化をはかりたい考え。ただ同氏は「麻薬犯罪者は殺せ」と公言して国連と対立したり、「米国のご機嫌取りはしない」と発言して米側の不興を買ったりするなど、一筋縄でいかない大統領として知られる。外務省幹部は「親日派なので心配していない」と話すが、発言に注目が集まりそうだ。
スーチー氏の来日は、野党時代…