香港紙「文匯報」の報道によると、新型コロナウイルスの感染拡大が繰り返された過去一年間、香港の学校が何度も休校になり、中学・高校生の校内での科学実験が困難になった。香港理工大学はこのほど、アジア初の「全天候型科学実験室」を開発した。学生はこのリアルタイムリモートプラットフォームを使い、同大の実験室にある全自動実験装置を遠隔操作し、いつでもどこでも安全に実験を行える。これは同時に学生のデータ分析能力、実験で手を動かし操作する能力を高められる。中国新聞網が伝えた。 同大応用物理学科の麦熾良准教授はチームの成果について、優質教育基金から1100万香港ドルの資金援助を受け、3つの実験プラットフォームを開発したと紹介した。うち「携帯電話実験室」及び「携帯型実験室」は主に中学生が日常生活や環境保護に関連する実験を身につけるのに用いられる。一方、「全天候型科学実験室」は高校生または大学生向けで、同大実験室の全自動実験装置をオンライン操作することで、物理、化学、生物の実験を行うのに使用される。 現在は主に干渉現象、見かけの奥行き、電磁感応、可視光線、細菌成長、温室効果ガスの6つの実験が含まれる。早ければ年末にも実験を計15に増やす(物理の放射性実験、化学の総合的pH実験などを網羅)。 麦氏は「特区政府が放射性物質の管理を強化しているため、中学・高校ではこの実験を行うことが困難だ。しかし同プラットフォームは当大学の実験室を利用し、設計時に一定の安全区間を設けたため、上述した問題を効果的に解消でき、学生による全天候型・リアルタイムの実験が可能だ。当大学と現在協力している約20校の中学・高校が無料で試験的にプラットフォームを利用できる。中学・高校の教員100人以上、中高生350人以上、大学生350人以上が利用できる」と補足した。 聖士提反女子中学は2014年より同大が開発した「三部作システム」の試験的な使用を開始した。うち「全天候型科学実験室」は学生の実験を可能にしている。同大卒業生で、現在は香港大学李嘉誠医学院の1年生である周元天さんは光の実験を例に、「学校で実験をする際には肉眼では正確なデータを測定できないが、プラットフォームは計器によりリアルタイムで正確なデータを入手するとともに、直ちにデータ分析を行い、学習効果を高めることができる」と述べた。(編集YF) 「人民網日本語版」2021年1月26日 |
香港理工大学、アジア初の遠隔操作実験室を開発
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