真剣な表情で式に臨む三井住友銀行の内定者たち=3日午前、東京・丸の内、北村玲奈撮影
各地の企業で3日、来春入社予定の学生を迎えての内定式が行われた。経団連の指針では企業が正式な内定を出せるのは10月1日からだが、土曜日にあたったため、多くの企業は週明け3日に内定式を開いた。
三井住友銀行の東京会場では約880人が式に臨んだ。国部毅頭取は自行の海外展開や、ITを活用した新しい金融サービス「フィンテック」に触れ、「激しく変動する世界に臆することなく、自ら変化を起こしていく気概で前向きに取り組んで頂きたい」とあいさつした。内定者の中央大学4年の渡辺桂子さん(21)は取材に対し、「行内でもお客様にも、必要不可欠な存在として働いていきたい」と話した。
訪日外国人観光客を専門的に扱うJTBグローバルマーケティング&トラベルでは、東京都内の本社で約60人が参加した。座間久徳社長は2020年の東京五輪開催に触れ、「間違いなく忙しくなる。立ち会えるのは非常に幸運かつ強運。みなさんが主役になっていく」と呼びかけた。
リクルートキャリアによると、9月1日時点での大学生の就職内定率は86・6%で、ここ3年で最も高い。面接など採用選考の解禁が前年より2カ月前倒しされて6月になり、採用期間が長くなったことが影響したという。(大内奏)