3月に卒業する大学生の2月1日時点の就職内定率は86.7%となり、前年同期を3.8ポイント上回ったことが20日、文部科学省と厚生労働省の調査で分かった。4年連続の改善で、リーマン・ショックの影響が深刻化する前の2009年2月(86.3%)を超えた。
調査は全国の国公私立62校を抽出し、就職希望者の内定状況を調べた。大学院などに進学せず就職を希望する学生の割合(就職希望率)は76.5%で、2月時点としては過去最高だった。
調査は昨年10月と12月に続き3回目。昨年12月1日時点の就職内定率も80.3%と高い水準だった。
内訳は、文系が86.2%で前年同期比5.0ポイント増加。理系は88.7%で同2.0ポイント減った。男子85.3%(同3.1ポイント増)、女子88.3%(同4.6ポイント増)。地域別では、北海道・東北地区が86.4%(同5.0ポイント増)となり、2月時点では過去最高となった。
また厚労省によると、今春卒業する高校生の就職内定率は1月末時点で前年同期比2.1ポイント増の92.8%。5年連続の改善で、バブル期並みの高水準となった。