岐阜県の古田肇知事(69)は5日、来年2月の任期満了に伴う知事選について、県議会一般質問で「県民の負託に応える機会を得られれば、故郷へのご恩返しという初心を忘れず力を尽くしたい」と答弁し、4選を目指して立候補することを正式に表明した。
自民、公明両党が古田氏を推薦する予定で、民進も支援する方向だ。古田氏は岐阜市出身で東大法学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2005年の知事選で初当選し、現在3期目。東南アジアや欧米にトップセールスをして、観光客の誘致や県産農畜産物の輸出に取り組んできた。
今回の知事選には、古田氏以外で立候補を表明した人はまだいない。共産党県委員会や市民団体が候補者の擁立を目指している。前回の13年知事選は、古田氏と共産公認候補の一騎打ちの構図で、投票率は過去最低の33・92%だった。(山岸玲)