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電通に労働局が立ち入り 長時間労働、全社で常態化疑い

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電通本社ビルに入る労働基準監督署の監督官ら=14日午後1時、東京都港区、金川雄策撮影


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広告大手、電通の女性新入社員(当時24)が昨年末に過労自殺し、労災認定されたことを受け、東京労働局と三田労働基準監督署は14日午後、労働基準法違反の疑いで電通の本社(東京都港区)と支社数カ所に一斉に立ち入り調査に入った。違法な長時間労働が全社的に常態化していた疑いがあるとみて、労務管理の実態を詳しく調べる。


この日の立ち入り調査は、労基法に基づく「特別監督指導」と呼ばれるもので、調査の結果、法令違反が見つかり、悪質と判断されれば刑事事件として立件することができる。今回の労災認定は、過労自殺した新入社員の問題にとどまらず、雇用者の刑事責任が問われる事態に発展する可能性が出てきた。


労災認定を受けたのは、入社1年目だった高橋まつりさん。昨年12月25日、都内の電通の女子寮で自殺した。三田労基署は「仕事量が著しく増加し、時間外労働も大幅に増える状況になった」と認め、先月30日に労災認定した。三田労基署は、高橋さんの1カ月(昨年10月9日~11月7日)の時間外労働を約105時間と認定している。


遺族側の代理人弁護士によると…



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