記者会見する韓国ロッテグループの辛東彬(シンドンビン、日本名・重光昭夫)会長=25日、ソウル、東岡徹撮影
韓国ロッテグループの不正資金疑惑をめぐり、横領や背任の罪で在宅起訴された辛東彬(シンドンビン、日本名・重光昭夫)会長が25日午前、ソウルで記者会見した。創業者一家の経営権紛争や不正資金疑惑について謝罪し、外部の専門家による辛会長直属の「順法経営委員会」を新設するなど経営刷新策を明らかにした。
辛会長は韓国ロッテグループとして2020年までに売上高200兆ウォン(約18兆円)を達成し、アジアトップ10に入るという目標を見直すことを表明した。「外形的な成長にだけ集中した結果、企業の社会的な責任を果たすという点が不足していた」とし、今後は社会的な信頼を得られるよう「質的な成長」を目指すとした。グループ会社で株式を持ち合う「循環出資」と呼ばれる複雑な構造も解消し、透明性の高い経営を進める考えも明らかにした。
また、韓国経済への貢献策も説…