ドラムを演奏するにゃんごすたー=黒石市
ネコとリンゴを合わせた愛らしい容姿とは裏腹に、激しいドラム演奏を披露する青森県黒石市の非公認ゆるキャラ「にゃんごすたー」が注目を集めている。ロックバンド「X JAPAN」の代表曲「紅」を演奏する動画はインターネットやSNSで拡散し、再生回数が約10日で27万回を超える動画もある人気ぶりだ。
演奏風景の動画に寄せられたコメントには「ゆるキャラなのに演奏は緩くない」などが並ぶ。本家本元であるX JAPANのYOSHIKIも「Wow!#KURENAIだー」とツイートしている。
同市在住の「飼い主」によると、約10年前に飼っていた白ネコが死に、リンゴ園に埋めた。その後、2年前にリンゴの木ににゃんごすたーが実ったという。ほっぺの傷は木から落ちた時にできたもの。年齢は7歳。身長170センチ、体重はリンゴの木箱3箱分だ。名前は、ビートルズのドラマー、リンゴ・スターから命名された。
ドラム歴17年の飼い主を見てドラムを覚え、現在ドラム歴2年。その腕前は、約340人が応募した雑誌「リズム&ドラム・マガジン」のコンテストで最終選考の5人に残ったほど。コンテストを主催するリットーミュージックによると、「スピード感あふれる演奏に審査員もビックリしていた」。好成績にも、にゃんごすたーはツイッターで「ぐぉー残念! もっと腕磨くっす」。ドラムに向き合う姿勢に「ゆるさ」はない。
県内のイベントのほか、今後は県外のイベントなどにも積極的に参加していくという。出演予定などはフェイスブックやツイッターで確認できる。(姫野直行)