1962年のレコード大賞「いつでも夢を」を歌った吉永小百合(中央)。授賞式の翌日、作詞家・佐伯孝夫(左)、作曲家・吉田正(右)と新曲の準備=62年12月28日、東京都内 年の瀬の風物詩、日本レコード大賞。大衆の強い支持を得たその年度を強く反映した作品を選ぶという賞だが、万人が納得するヒット曲がなかなか出ない昨今、その意義も問われ始めている。そんな中、今月中旬にも、年末の大賞候補となる優秀作品賞などが発表される。 かつては大みそかの夜、レコード大賞の模様がTBS系で生放送され、人気歌手たちは会場の帝国劇場などからNHKホールの「紅白歌合戦」へと慌ただしく転戦した。ある受賞者は語る。「レコ大から紅白って黄金コース。誰もが憧れた。今はレコ大信仰もなくなり、そもそも歌手を輝くものと見る人が少なくなってしまった」 賞を主催するのは公益社団法人日本作曲家協会。1958年、古賀政男や服部良一ら流行歌界を代表する顔ぶれで設立された。同年に米国で発足したグラミー賞にならい、59年に「日本レコード大賞」を制定。第1回大賞は新人・水原弘の「黒い花びら」だった。 歌謡曲黄金時代には賞レースも激化し、番組視聴率は77年の50・8%がピーク(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)。紅白歌合戦の時間帯と重なりだしたこともあり2005年に10・0%にまで下がった。06年から授賞式を30日に移して持ち直すが、昨年は13・0%。それでも主要賞で認知度が上がれば、翌年にCDの売り上げが増えるというメリットが期待できる。歌手の士気も上がり、ギャラに反映されることもある。 審査委員は、日本作曲家協会から委嘱されたスポーツ紙・一般紙・通信社の記者や評論家、協会会員、TBS関係者など今年は三十数人。「優秀作品賞・新人賞」「アルバム賞」「作曲家協会選奨・最優秀歌唱賞」の3グループに分かれて選ぶ。 審査について、70年代に受賞したある歌手は「レコードは売れていたが、事務所の力は感じた」と話す。取材に対し、委員への接待持ちかけを認める芸能事務所もある。最近、一部の週刊誌が受賞の工作疑惑を報じたように、業界の駆け引きを巡る報道も絶えない。 ここ数年、優秀アルバム賞に上りそうなCDが企画賞だったり、若手への奨励賞に代わって「協会選奨」ができたり、理解しづらい事象もある。“レコ大効果”を生かしきれず伸び悩む新人も。「潜在力を引き出せないのは芸能界の育成力が落ちてきた表れでもある」と、レコード大賞関係者は語る。 テレビを通して流行歌を共有す… |
レコ大信仰薄れても… 委員に接待持ちかけ、疑惑報道も
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
作業用具を団扇に持ち替え、漢服姿で迎えた国際女性デー 陝西省
外交部「中国の釣魚島デジタル博物館開設に対し日本があれこれ言う権利はない」
安徽省合肥市の学校ではオカリナを演奏し、教師に感謝の気持ち伝える
両手に刃物持ち交番へ 容疑者、ひも切断し拳銃強奪か
美容師らが被災者に無料シャンプー「気持ち楽になった」
中3自殺の遺族「裏切られた気持ち、報告書信用できず」
日大学長「選手たちの気持ち、無にしない」コメント全文
刃物持ち接近され警官発砲 5発中4発命中し容疑者死亡
「甲子園で勝利を」 3兄弟の夢、夏へ持ち越し
ドラレコ販売急増、初の100万台超 あおり運転対策で
著名オーディオ評論家2人、レコード会社設立 音質追求
仮想通貨でベンチャーが資金調達 海外では持ち逃げ増加
イシグロさん「長崎と聞くだけで特別な気持ち」手紙全文
改革進んだ故…大阪都構想、薄れる必要性 維新ジレンマ
「身を守る手段」ドライブレコーダーの選び方は?
出場停止から復帰、バド桃田帰国「感謝の気持ち忘れず」
トラ自慢の継投に持ち込めず敗退 監督「胸張っていい」
米国第一の表れ?財務長官「貿易収支の数字、持ち歩く」
三重銀+第三銀=三十三FGに 来春に経営統合
携帯扇風機の発火事故相次ぐ 韓国、官庁持ち込み制限も
中小企業で有給インターン 時給900円、名刺持ち営業
「反トランプ」「一部の金持ちが得する」 G20でデモ
出光、新株発行へ 創業家側、持ち分低下に反発
気持ちよくパッキャオ見るぞ 帝里木下、7月「前座戦」
ジャニーさん「3人想う気持ち変わらず」 ファクス全文











