サッカー日本女子代表（なでしこジャパン）の佐々木則夫・前監督（５８）が、１日付で古巣のＪ１大宮アルディージャのトータルアドバイザー（ＴＡ）に就任した。２日、ＮＡＣＫ５スタジアム大宮で会見に臨んだ佐々木氏は「１１年ぶりに帰ってきた大宮で仕事ができるのは感無量。クラブの成長の一助になりたい」と抱負を語った。

佐々木氏は大宮の前身のＮＴＴ関東出身で、大宮の初代監督や強化・普及部長などを歴任。今年３月になでしこ監督を退任した。ＴＡは経営や育成・普及、強化などクラブ全般の課題に携わるといい「僕自身の勉強を含めて、経営やクラブ運営をやってみたい。次世代の育成も積極的にやっていければ」と述べた。

トップチームはＪ１で現在年間４位と好調で、ＮＴＴ関東時代に佐々木氏とともに戦った渋谷洋樹監督は来季続投が決定。佐々木氏は、渋谷監督をなでしこのコーチに誘ったが断られた逸話を披露し「縁あって彼を支えられることに感謝したい」と話した。（金子智彦）