安倍晋三首相
政府と北海道などは13日、震度6強の地震が発生し、北海道泊村の泊原発3号機で事故が起きることを想定した原子力総合防災訓練を行った。原子力災害と津波がほぼ同時に発生する場合に備えた訓練とした。
住民「心配ない」「夜間は不安」 泊原発で津波想定訓練
安倍晋三首相は13日、防災服を着て訓練に臨んだ。泊原発3号機の非常用炉心冷却装置が機能しなくなったとして原子力緊急事態宣言を発した。津波からの避難を最優先し、原発から5キロ圏内の住民には安定ヨウ素剤を飲んで避難し、5~30キロ圏内の住民には屋内退避を呼びかけ。首相は「関係機関が一体となり、事態の早急な収束と国民の安全確保を最優先に全力で対処する」と述べた。
その後、官邸に設置した原子力災害対策本部と内閣府の非常災害対策本部の合同会議を開催。テレビ会議で、北海道の高橋はるみ知事らから支援要請を受け、首相は自衛隊派遣や物資供給などを担当大臣に指示した。
訓練は14日もあり、国や北海道など関係機関の職員や地元住民ら約1万4千人が参加する。