自動運転で走るカート。道路に敷設された電磁誘導線に沿って動く=15日、石川県輪島市
ゴルフ場にある電動カートを公道を走れるように改造し、市街地を一部、自動運転で回る国内初のサービスが15日、石川県輪島市で始まった。時速は20キロ以下とゆっくりだが、人口減で細った公共交通網を補う「足」として期待を集める。
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運営する輪島商工会議所がこの日、市内の観光施設で出発式を開いた。カートは4人乗りで、ヤマハ発動機が開発。ミラーなどの必要な装備やシステムをつけ、軽自動車の「ナンバー」の交付を受けた。
いまの道路交通法では無人運転が認められていないため、運転手が乗り込み、障害物があるような緊急時には操作を行う。自動運転のレベルは「2」と、運転手がまったく運転に関与しない「4」よりも低い。
道路に敷設された電磁誘導線に沿って時速6~12キロで走る。加速やハンドル操作、指示器の表示なども自動で行う。観光地を回る約3キロのコースを1周15~20分で走り、自動運転は1キロほどだが、今後、区域を広げる。運行は水曜日を除く午前と午後の各2時間で、料金は無料だ。
輪島では2014年から有人運…