酒に酔って軽乗用車を運転したとして、福岡県警は16日、会社員川崎伸一容疑者(45)=北九州市若松区鴨生田3丁目=を道路交通法違反(酒酔い運転)容疑で逮捕し、発表した。
事故を起こした現場に車を放置して立ち去ったため、アルコール検知はできなかったが、直前に焼き肉店で飲酒し車に乗る姿が防犯カメラに映っていたと県警は説明している。アルコール検知を経ずに飲酒運転容疑で逮捕するのは珍しいという。
折尾署によると、逮捕容疑は7日午後10時55分ごろ、同市八幡西区八枝1丁目の市道で、酒に酔った状態で軽乗用車を運転したというもの。
8日未明、「タイヤがバーストした車が道路に止まっている」と通行人から通報があった。警察官が駆けつけると車内には誰もおらず、残された免許証やスマートフォンから川崎容疑者が浮上。同日昼ごろに事情を聴くと「居眠り運転をして事故を起こした」と話したが飲酒運転は否定した。
署はスマホの通信履歴などから、7日夜に焼き肉店で一緒に酒を飲んだという知人女性や、ふらふらと歩いて店を出る川崎容疑者に運転代行を勧めたという店長から証言を得た。店の防犯カメラにはビールを7杯ほど飲む様子や、店を出て車を運転する様子が映っており、逮捕に踏み切った。
川崎容疑者は逮捕後、容疑を認めたという。(宮野拓也)