大阪・ミナミで昨年5月に3人が死傷した事故で、大阪地検は15日、自動車運転死傷処罰法違反の罪に問われた元美容師、白坂愛里被告(26)に懲役3年6カ月を言い渡した大阪地裁判決を不服として、大阪高裁に控訴した。
公判で、検察側は事故について「飲酒の影響」として危険運転致死傷罪にあたると主張。しかし、大阪地裁は「アクセルとブレーキを踏み間違えた不注意によるもの」と認定し、過失運転致死傷罪を適用した。大阪地検は「判決には事実の誤認がある」としている。
事故で亡くなった河本恵果(けいか)さん(当時24)の遺族らは判決後、検察に控訴を促す書面を提出していた。母親の友紀さん(44)は「再度戦うチャンスを与えてくれたことに感謝します」との談話を出した。